つつじ、散る

今日は、朝から生憎の雨だった。 最近、すっかり、雨の日が楽しくなってしまったので、 午後からカメラを持って散歩へ出た。


れれれのれーーー!の気分。 あっ、つっ、つつじが散っているっ!


真っ赤なつつじが、雨で濡れて、黒ずんでいるアスファルトに鮮やかに映えている。見ている端から、はらりと一輪のつつじが散っていく。緑色の葉っぱと真っ赤な花びらが補色関係で、より鮮やかに色彩を彩る。雨上がりの曇天はさらに美しい。


野球のユニホームを着た中坊達は部活でしごかれ、歩道をランニングして、僕の背中越しに通り過ぎて行く。僕は、その傍らで、つつじの花びらに10センチ位まで近づき、写真を撮る。変なおじさんと思われても気にしない。君達には、この儚くて、美しい一瞬を堪能できるだけの人生経験がないだろう?(なぜ、そんなことが分かるかって。僕も君達の年頃には、つつじなんてものは視界には入ってこなかったら)


その赤いつつじは、花びらが、カーマインから、マゼンタへとグラデーションになっているのがとても美しい。もっと、顔を見せておくれ。ほらっ、恥ずかしがらずに。そうだ、いい子だ。なかなかきれいじゃないか。そんなに頬を赤らめなくなって....と、僕は、雨上がりの午後に一人つぶやいた。雨の日のつつじもいいものだ。

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美しく、輝く、輪を求めて。