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執筆者の写真Hidetoshi Shinohara

コーディネートを考えないカーナビ

ある日、突然、ふつうに、さらりと車にカーナビがあったらいいのになあ、と思った。なぜなら、最近、車を変えたから。僕は、車を頻繁に買い替えないで、毎回10年は乗る。いまだにカーナビというものを使ったことがない。いつも、膝の上に地図を乗せて運転しているので、よく道を間違うし、高速では同乗者と話に夢中になっていて、降り損ねることがある。



僕がカーナビを選ぶときのポイントは、機能性なんかよりもデザインを優先して、イルミネーションとか内装とのコーディネートが重要になる。どうして、日本のメーカーは、そういうことを考えないのかなあ。ソニーのデザインがシンプルで一番良かったけど、カーナビを撤退してしまった。


赤のイルミネーション、2DINタイプのデザインで気に入ったものがないのだ。パイオニアサイバーナビは、ブルーのイルミネーション。パナソニックのストラーダは、ちょっと紫がかったブルー。クラリオンは、水色のようなスイッチ。店頭でいかに受けるかとか、最終的な決裁権は奥さんにあるので、奥さんが好みそうなデザインにしているのではと予想される。


日本の場合、親しみやすさと趣味の悪さを勘違いしているような気がする。銀行のキャッシュディスペンサーや、飛行機のシートについているモニターに映し出されるお姉さんのイラストは、同じような制服、同じようなポーズで両手を前に重ねてぺこりと頭を下げる。

イギリスへ行ったときに乗った、ヴァージンアトランティックのモニターのグラフィックは、かっこ良かったなあ。機内の説明や非常時の脱出のアニメーションなどは、UKロックのグラフィックだった。色使いもビビッドでおしゃれだ。


唯一、デザインが気にいったカーナビは、ケンウッド。シンプルで、かっこいい。だけど、店頭では必ず、「録音機能がついていない」とか、「画質が」とか店員さんに言われるけど、「運転中に誰が録音するんだ」と言いたい。画質が良くたって、テレビを見ながら運転したら危険ではないか。それよりも、運転しながら四季の移ろいに感動するとか、もっと楽しむことが一杯あるはず。


日本のメーカーは余計な機能ばかりつけて、消費者に目新しさ訴求しようとする。冷静に考えたら、その機能の半分も使わなかったりするんだけどね。デザイン後進国日本。物が溢れているのに本当に欲しい物がない。優秀なデザイナーは沢山いるのに、それを採用する企業は数字しか追い求めないような気がする。

閲覧数:12回

4 Comments


>さいとー様

そういえば、江戸時代の美術はたしかにすばらしい。

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Nov 20, 2019

コメントをクリックしてから、この画面になるのに20秒くらいかかるのは何故でしょうかね。

えーと、日本の電気製品のデザインが悪いのは、90%以上の国民が、そのカッコ悪いと言われているクドくて派手なデザインが好きだからだと思います。最初にセンスが悪くなったのは鎖国をやめた特とその後は敗戦です。自分ってのがわからなくなったのだと思います。いいデザインと思った製品はすぐに廃止になります。売れないので1ロットで終ります。これを変えるには国民の意識革命が必要です。そんな事は無理なので10%を対象にもの作りするしかないですね。僕もパソコンのデザインが耐えられなくて、一般には市販していないシーメンスから直で購入しようと試みた事があります。日本製の3倍の価格でしたが日本法人に注文したら最低50台からですと断られました。、

投稿者:さいとー :2006年12月30日 12:20

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>Rei様

今度、使いこなしていない人達の リサーチ取ってみたいですよね。

投稿者:hide★ :2006年12月30日 12:19

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Nov 20, 2019

デザインが秋仕様になったのですね〜 フルーティな松ぼっくり^^ そうそう余計な機能つけすぎ! 一台で何役も兼ねる・・・っていまいち。 携帯とかTVとか全く使いこなしてません! だってリバーシブルの服ですら裏返してなんて 着ないですから。 分りやすくシンプルがいいです。 おばーちゃんみたい?(笑)

投稿者:Rei :2006年12月30日 12:18

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美しく、輝く、輪を求めて。

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