ハチドリのお話
フィスバのクッションには、 シルク地にクリスタルでハチドリが、埋め込まれていた。

これは、フィスバとスワロフスキーのネオシャンデリアプロジェクトとのコラボレーション。製品化するにあたって、クリスタルを埋め込む技術にとても苦労されたようだ。ハチドリは、毎秒55回、最速で約80回位の高速ではばたいて、空中でホバリング飛行を行う際に「ブンブン」とハチのような羽音をたてることから、ハチドリと名付けられた。英語でハミングバードという。

これは、何かの知らせなのだろうか?僕は、前日、インターネットのアマゾンで「ハチドリのひとしずく」という本を取り寄せたばかりだった。それは、南米アンデス地方の先住民に伝わるお話。 森が燃えていました...
森の生き物たちは、われ先にと逃げていきました。
でも、クリキンディ(金の鳥)という名のハチドリだけは行ったり来たり、 くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは、火の上に落としていきます。
動物達がそれを見て「そんなことをしていったい何になるんだ」といって笑います。
クリキンディは、こう答えました。 「私は、私にできることをしているだけ」
(光文社 『ハチドリのひとしずく』 監修/辻信一より抜粋)

このお話から、多くのことを学ぶことができる。今、私にできること...フィスバは、生活の中にこのハチドリをさり気なく取り入れて、人々に「今、自分にできることは何でしょう?」と問いかけているような気がする。大袈裟なことでなくていい。身近なことで些細なことから。
僕にできることは、何だろう? デザインで人々に「心地良さ」を感じてもらえるえることを目指して....