スイス製マルチツールのご当地コラボに参加した。
アートやデザインの専門誌NODE 9号に掲載されたのでお知らせします。
今年の夏、出版社から「ビクトリノックス、ご当地コラボに参加しませんか?」と電話があった。ちょうど、今年は自分のルーツを模索していた年でもあった。なんと、タイミングがいいのだろう?僕は、ふたつ返事で承諾した。それから、夏に2回、秋に1回、北海道に帰省した。
デザイナーとは、デザインの生みの親。その生みの親がどこで育って、何を感じてきたか?僕は、デザインが生まれてくるバックボーンはとても大切なことだと思っているのさ。海外のトップクリエイターや流行のデザインを真似してもそれは真似でしかないと思う。誰にも影響されないなどということはありえないのだけど、影響されるとしたら自分のフィルターを通さなければオリジナル性がでないのではないだろうか。そんなことを考えて、自分のルーツを見てまわった年だった。
ご当地コラボというのは、マルチツールの表面にそれぞれの地域性をグラフィックデザインやイラストレーションで表現するという企画。北は北海道、南は九州まで日本全国のビクトリノックスのショップで来年2月頃、限定販売される予定。札幌では、ファクトリーにあるビクトリノックスのショップで販売される。
きっと、みんなカラフルなデザインをアップしてくるのだろうなあ?と思った。だから、敢えて最北の地、雪国のイメージを生かして白を基調にしたかった。厳寒の雪景色は、あたり一面が真っ白になる。子供の頃、今みたいに暖冬ではなかったので、来る日も来る日も雪が降っているという印象がある。そんなことをイメージして、色を使いたい衝動を抑えた。
NODEという雑誌、アートを社会と生活に関係性を持たせようという試みの新しい切り口の雑誌です。こちらもヨロシクッ!
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