パンデミック後には、経済、社会、環境、テクノロジー、産業など、さまざまなことがリセットされるといわれている。2020年に始まった、世界中に広まったコロナウィルス感染症が収束した後、社会が直面する最も深刻なリスクが社会不安だ。
仕事を失い、収入もなく、生活が良くなるという展望を持てなくなったとき、人は暴力に訴えがちだという明らかなデータがあるらしい。ということを「グレート・リセット」という本が警鐘をならしていた。
パンデミックが始まって、半年後くらいに出版されたこの本の内容は、今から思えば未来を予言していたわけだが、全てが賛同できるわけではなかったが、確かに世の中の不安は増加傾向にあった。
そんなことを考えていると、白昼堂々と銀座のど真ん中の高級時計店で若者達による約3億円相当の強盗があった。あまりにもショッキングな出来事であった。この日本で、こんなことが起きるとは思いもよらなかったが、希望を失い、仕事も失い、財産もない者は、短絡的にこういう犯罪に手を染めてしまうのであろう。
そうかと思えば、職を失ったり、収入が減った若者達は、自らSNS使いまめに投稿して、悠々自適な生活を送っている人達もいる。。
この違いは、なんなんだろう?時代の流れを素早く読み解き、それをキャッチして行動に移すという逆転の発想を持ち合わせているかどうかなのではないだろうか?
今までのように営業をして、仕事を見つけるという時代ではなく、自分の興味のあることをとことん突き詰め、それを発信して収益化していけるプラットフォームがすでに完成しているのである。
会社勤めでもやり甲斐のある職につけている人、または仕事は厳しいけれど収入が多いは人は今までのやり方でも良いかもしれないが、そうではない人は、このパンデミックを機に個人のグレートリセットを考えてみるといい。
通勤しないリセット、仕事のやり方のリセット、人付き合いのリセット、お金の使い方のリセット、時間の使いのリセットなど。
僕は、このパンデミックになってから、平日に頻繁に江ノ島へ訪れるようになった。カフェやサンセットテラスでウッドデッキに置かれたソファで陽射しを浴びながら一日中読書したり、今までできなかった多くの勉強ができるようになった。
普段、滅多に口にすることはないソフトクリームを食べてみたり、心地良いさざ波の音を聞きながら夕陽に赤く染まる富士山を眺めてみたり、トンビが優雅に空を飛んでいるのを見上げてみたり。こんな何気ない日常の中に新たな気づきや発見がある。たまに自然の中に身を置き、そよ風が体を優しく包み込んでくれる時、こんな幸せな時間もあるのだと気付かされた。
パンデミックになって、ズームミーティングが主流になり、モニター越しに人と会話することが多くなったようだが、僕はあまり好きになれない。なぜなら、そよ風のような些細な感覚やちょっとした相手の仕草や表情、本心が読み取れないから。営業マンがセールスのために尋ねてくると、僕は必ずといっていいほど、相手の靴を見る。足元を見るという言葉があるように、どんなにスーツを着てネクタイをしていても足元までしっかりと注意を払っていない人は、そのレベルであるからだ。ズームミーティングでは足元が見れないじゃないか!
長い人生の中で、いろいろなことが起きても慌てることなく、どっしりと構えることが大切である。なぜなら、良いことも悪いことも表裏一体で、どちらも避けては通れないことだから。
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