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執筆者の写真Hidetoshi Shinohara

変わらないコト、変わったコト

今年も桜が咲いた。


毎年、相変わらず確実に咲く。自宅近くの小石川でも桜が咲いた。通称、桜並木通りといわれる播磨坂。こうやって、桜をあらためてみて見ると、多分、生まれた時から桜は変わっていない。ずっとずっと変わっていないんだろうな。逆に変わったコトって何だろう?


子供の頃から、僕の中には二人の自分がいた。すっごく、積極的で何かに夢中になるとなりふり構わずやり遂げてしまう自分。そうかと思えば、何かもが嫌になって、ちょっとしたことでも傷つき悩み、地獄の果てまでも落ちていってしまう。 実は、未だにそこんとこ変わっていない。だから、面倒くさいやつなんだ。自分でもわかっているんだけどどうにもならない。綺麗なものや感動的なものに出会うとはしゃぎ回るくせに...どこかで、素直になれない自分もいる。 僕は、北海道育ちだったせいか、花見の印象が薄い。東京は、入学式の季節に桜が咲いて晴々した気持ちで新学期を迎えるけれど、北国の春は雪解けでぐちゃぐちゃで美しいという印象なんか何もない。 あの汚い春の印象しか残っていなかった。北海道も5月になれば桜が咲くけどまだ寒いし、それほど花なんかに興味なかった。天真爛漫でみんなの人気者の桜を僕はちょっと遠くで見ていた。まるで、気になるあの子に声もかけられず、もじもじしていた時のように。 あの頃、桜のコトを「好き」って言えなかったけど、今なら言える。この美しくて変わらない桜を見て「好きだよ」って。そこが変わったコトかな?そして、そこがこれからも変わらないコトかな? 気がついたら、素直になった自分がいた。

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2 Comments


>Reiさま

奈良、京都に桜はぴったりですね。 花見は、たしか平安時代からだったと思いますが、 いつの時代からかもっともっと昔から咲いていたはず。

そんな何百年、何千年のもの間変わらず この季節になると必ず咲くところがすごいですね。

まさに軸がぶれないというのか、 この清らかさが好きです。

投稿者:hide★ :2009年4月11日 22:26

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Nov 27, 2019

今日は奈良の法隆寺、そして先週は京都の清水寺と円山公園へいってきました。 花の美しさはどこでもいつでも変わらず美しく そして人の心をHappyにしてくれる力を持っていますね。 軸をしっかりもって美しく咲き続けることの難しさと言ったら 私たちの変わりゆく人生以上のものがあると思います。

投稿者:Rei :2009年4月11日 21:43

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美しく、輝く、輪を求めて。

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