憧れのムットーニさま

週末、松屋銀座で開催されているムットーニ展へ行った。

ムットーニ展で、機会仕掛けのおもちゃ箱を見ていると、時が経つのも忘れてしまう。旅人、異次元、1920年代のニューヨークのキャバレー、どこかにロマンを置き忘れた大人達が、何かを思い出したように釘付けになる。3連休の土曜日は、歳甲斐もなく異次元空間にしばらく身を置いて、我を忘れてしまった。



会場では、ムットーニのサイン会をやっていたので、ありたっけのDVDやら書籍を買って列に並んだ。僕の前には、若い女性がサインをしてもらっている。ムットーニは、サービス精神旺盛に女性と話をしていた。やっと僕の番がきた。ムットーニは、「おや、次もお若い方が...」内心、『若くないです。ムットーニ先生とそんなに歳は変わらないはずです』と思ったけど、何も言えなかった。


勇気を出して、「昨日、雄一君と電話で話していたんです」と言ったら、びっくりしていて「おっ、ユウボーの友達?」「えっ、まあ、友人と言うか、仕事仲間と言うか...」ごもごも口ごもりながら、僕は舞い上がり「今日、とても良かったです」と脈絡のないことを言ってしまった。


ムットーニは、「ユウボーさあ、オープニングの時に来ていたんだけど、バカなことばっかり言って笑わせるんだよ。ちゃんと良かったと言っておいて!」と言われたので、「はっ、はいっ!」と声がひっくり返りながら、後ろに並んでいる人に押し出されるように列からはみ出してしまった。以前、パルコでやったときもお会いしたのにやっぱり覚えていないようだ。


ユウボーとは、長年一緒に仕事をやってきたコピーライターのM君のことでムットーニの弟でもある。前日、電話をくれて「おれは、あのブログの台風一過のように、もう過去の人間ですか?」などと、コピーライターらしい拗ね方をする。まあ、そんなことはどうでもいい。それよりもムットーニ展のことを何も言ってなかったじゃないか?


僕は、ムット−ニが羨ましい。いや、僕がムットーニになりたいくらいだ。同じモノ作りに関わる人間として、ムットーニ以外のクリエイターからサインなんかもらいたいと思ったことはない。なぜなら、僕があげたいからだ。僕は、有名になった時のために小学校の頃から、サインの練習をしていたのだから。ムットーニの世界感を語っていないけど、言葉にしてしまうとつまらなくなってしまう。とにかく、見て損はないと思うよ。

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美しく、輝く、輪を求めて。

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