ここは、文京区小石川の播磨坂。通称、桜並木通り。まだ、真夏の猛暑に突入する前の気持ちいい昼下がりだった。世の中は、消費税増税が可決だとか、東電の実質国有化とか、福島原発再稼働だの庶民とはまったくかけ離れたところで、世の中が動いている。どんなに反対したって、今の政治なんか国民の声は届かないじゃないかと庶民から諦めの声が聞こえてきそうである。
パレートの法則20:80に当てはめると国民の20%の人が国を動かし、後の80%の人はそれに追随する。マスメディアは、その80%の一般大衆をくだらない情報で大事なことから目をそらさせる。戦後、GHQの国策として3S政策というのがあると聞いたことがある。それは、Sex、Sports、Screen(テレビや映画)を浸透させて、日本人を政治から意識を遠ざけ腑抜け国民にする目的があったという。日本人は、Sex大国の中で快楽に耽り、スポーツに熱狂し、どんなに狭い家にも大型テレビがある。お笑いタレントが内輪で笑い合い、ニュース番組はコメンテーターが訳知り顔で答え、80%の一般視聴者はあまり深く考えずに洗脳されていく。テレビというものは受動的な人間を作り、自分達で考えることを停止させてしまう。マスメディアは真実を報道せず、80%の一般大衆は、なんとなくみんなが言っている意見に納得し、うまく丸め込まれていく。 インターネットのお陰で、能動的な人々は自分で情報を仕入れ自分の判断で情報をモノにする。消費税増税のニュースの裏で、福島第一原発の解体工事が始まっている。放射能に汚染された粉塵が大量に飛散して関東方面にも流れてくる。 20%の国を司っている人達は、80%の一般大衆を見捨ててノアの箱船に乗って逃げ出す準備をしているのではないかとまで疑っている。こんなに気持ちの良い天気の下で、大きな深呼吸をして放射能をたっぷりと吸い込んでいるのかもしれない。僕は無力の80%なのだろうか?
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