木々を見る

「木を見て森を見ず」とは、ディテールにこだわりすぎて、 全体を捉えられないことのたとえ。


そうは言うけれど、都会の真ん中に巨大な大木があったり、ぽかんと口を開けている木があったり、ちょっと人とは違うのがいい、みたいなB型気質の枝があったり...木々を見ていると楽しい。

デザインの世界では、「創造の神はディテールに宿る」という言葉もある。グラフィックデザインの世界は、ほんとに細かい。これが、1mmの10分の1が見えているか?見えていないか?を議論する時代もあった。そういう僕ものめり込むと細かいことにこだわる性質を持っている。


でも、最近はパソコンがそこのところを数値化してくれて、そんなに細かい職人芸を持ち合わせなくても正確な線を描けるようになった。「そんなことができるからと言って、だからどうした!」という声が聞こえてきそうである。自分でも「だからどうしたというんだ?」と思うこともある。 僕達の時代は、その細かい線を手作業で描いたものである。息を止めて、何度も直線を引く練習をした。技術の習得という期間が必ずあった。しか〜し、それをしなくても便利な時代になったはずなのに、そういう細かいところに神経が行き届かないデザインを見ることが多い。これはどういうことか?つまり、細かいことを描けるということは、細かいことが見えているということなのだ。便利な道具があるというのに描けないのは、見えていないということでもある。 便利になりすぎて、結果だけを求め過ぎて細かいところに目が行き届かないという時代になってきたのではないだろうか?繊細さというのは感じる心を持ち合わせていることのような気もする。感受性が強くなると他人に対して思いやる心も持てるのだけどね。そんなことを考えて木々を見ていろいろと感じてみた。

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美しく、輝く、輪を求めて。

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