桜の佇まい

自宅を出て、通りを渡ると小石川植物園がある。

小石川植物園の外壁に沿って、歩いてみた。そろそろ、桜が散るころだ。風に乗って、クルクルと風車のように回りながら落ちていく桜が麗しい。目の高さのコンクリート塀に、一輪の桜が舞い降りて静止した。まるで、僕の目の前に現れた妖精のように... その数秒後、風に吹かれて塀のあちらへ行ってしまった。気まぐれな妖精が、人間をからかい、一瞬のうちに去っていってしまったようだ。 服を買うときもこんな現象がある。探し求めていた、ブラックレザーのライダーズジャケット。買うことを決意し、一瞬、頭を冷やすためにカフェでコーヒーを飲む。30分後、戦闘モードに切り替えて、「誰がなんと言おうと、絶対に買うぞ!」と思い、ショップに行ってみると、一瞬のうちに売り切れ。 僕は、衝動買いを自制するためにも一旦、時間をおいて考えることにしている。「それでなくなったら、それまでさっ!」と諦めることにしている。中途半端な物は買わない。本当に気にいってもその一瞬でなくなっていたら、それを所有する資格がないと思っている。商品自ら、「どうか、私をさらっていってください」と懇願されて、初めて買う価値があるのだ。 どうやら、この桜は僕のことを相手にしていなかったらしい...

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美しく、輝く、輪を求めて。

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