プレゼンの準備中、エモーショナルな映像とはどんなものか、当社スタッフと議論した。
これは、あくまでもケーススタディであるが、カンデンスキーの「点・線・面」の法則に従って、まずは、「点」を感じさせる光を撮影。ただの固い点ではエモーショナルではない。ブレがあったりボケがあったり、心の情感に触れるものでなければならない。しかも、シャープ過ぎず、ノイズを感じさせるくらいの方がいい。
次にその「点」を縦に動かし、「点」から「線」を表現してみた。エモーショナルであるためには、シャープな「線」は避けた。点滅しているイルミネーションを縦にブレさせると、柔らかくて情感たっぷりの「線」が出来上がった。僕は、スタッフと一緒に感動のあまり、二人ではしゃぎまくった。まだまだ、こんなもので感動していてはいけない。もっと高度なところで感情を突き動かさなければ。なぜなら、僕たちはプロであるから...
その次のテーマは、「面」。イルミネーションが束になっている「点」の集合を動かし「線」を作り上げていく。その「線」を」さらに大きなうねりを感じさせることで、「面」が生まれた。この光の「線」が、束になってシンフォニーを奏でる。優雅に、しかも大胆に、時にはスピード感たっぷりに。
グラフィックデザインの多くは、コンセプトを必要とする。それは、ファインアートのコンセプトと違い、多くの人を説得しなければならないからだ。でも、心の奥底にある魂を揺さぶる映像は、理屈を抜きにしたところにある。時には、こんなエモーショナルグラフィクもいいものだ。
>香明さま
僕は、たまに空想に耽って、ぼーーーと 遠くを見ている時があるようです。 一枚目の写真は、そんな時のどこを見ているのかわからない、 焦点の合っていない状態の視覚に似ています。 実は、これ、アクアライン海ほたるの 展望台にあるイルミネーションです。
ホタルというのは、偶然ですね。 毎日が、エモーショナルに生きていけば、 きっと素敵な人生を送れますよ。 外見だけでなく、内面から輝いている人というのは、 そんな人なのではないかと思います。
投稿者:hide★ :2008年9月19日 03:26
私は、一枚目のぼやけたりブレたりしてる点の集まりの写真が好きです。
理由は分からないけど、なんとなく惹かれます。
なんだかホタルの光がいっぱい集まったみたいですね☆(色は違うけれど・・・。)
hide★さんの撮る写真はいつも、私をハッと させたり、心を掴んだり・・・そんな写真ばかりです。
「emotional」。 いい言葉ですね! またひとつ勉強になりました。
私も毎日ドキドキ・ワクワクして エモーショナルな毎日を過ごしていきたいです
hide★さんのブログを読むのも、私のエモーショナルな毎日に繋がっていると思います♪♪
投稿者:香明 :2008年9月19日 02:00
>uenchさま
三脚にカメラをしっかりと固定して、 シャッターを切り始めてると、三脚が地面から浮いて、 手持ちで撮っている自分に気がつきました。 心のどこかで、ブレやノイズに餓えているのでしょう。
表現がデジタル化が進めば進むほど、僕はノイズがほしくなります。 つるっとしたものより、温もりがほしいのでしょう。
見た瞬間に感情をつき動かす、そんなグラフィックが 僕のテーマです。
投稿者:hide★ :2008年9月17日 22:58
>fumixさま
へ〜、Graphicallyというのですか? 日本のクリエイターの間では、あまり聞かないですね。 そもそも、日本のクリエイター英語はインチキで、 業界人ぶっているところがありますが。
僕は、emotionalという言葉が好きです。 言葉では言い表せない、感情を突き上げてくるときめき。 わくわくドキドキします。 毎日がエモーショナルでありたい。 退屈な人生なんてありえない。
色は感情を左右しますよね。 あと、光と影もエモーショナルです。 人生のさまざまな出来事も、点から線、線から面へと つながっているような気がします。
投稿者:hide★ :2008年9月17日 22:44
形あるものが実は人それぞれの曖昧な価値観で形成されていて、 そこに共通のものがあったり、まったく違うものがあったりしますね。 それは遠い過去の記憶だったり、育った環境だったり、文化だったりと・・・。 ブレって・・・とまどいと、儚さと、失望と、それともあったかい共感でもあったりと、そこには様々な感情がともないますね。 だからこそ面白い、もしくは美しいのかも。
数式でもなく、お金でもなく、理屈でもなく、言葉でもなく・・ ビジュアルで人の心を動かす、そんな達人になれたらどんなに素敵でしょう!!
投稿者:uench :2008年9月17日 20:27