3月から、新しくスタッフTが入社した。
東京では、桜も散って世間では、日々の慌ただしい生活に戻ったころ、Tは自宅近くに散っていた桜を拾って、パウチ加工をした桜をプレゼントしてくれた。 うれしいじゃありませんか!桜には来年まで会えないと思っていたのに、こんな方法があったなんて。これで、桜は道路に散って踏みつぶされることもない。まるで、平面ガエルのど根性ガエルピョン吉みたいだ。(失礼!若い人達、知らないですよね)これで、平面桜は来年まで、ずっと僕のそばにいてくれる。 2月下旬、デザイナーを募集しようと思っていた時、突然、応募してきたTに、僕は「新卒は取らない」と言った。それは、クリエイティブ以前に、社会人のマナーから教えなければならないからだ。と、友人にその話をしたら「おまえは、経験者でも手取り、足取り、丁寧に教えているじゃないか。だから、新卒だって資質さえあれば同じだよ」と言われた。「たしかに!」と僕はつぶやき、会ってみた。作品のパワーが歴代1位だったのと、まだまだ荒削りだけど、自然体でキラキラ輝いている人柄に魅力を感じて採用した。 僕の直感は、当たったのかもしれない。散った桜をパウチして、桜色のリボンまでつけてみんなにプレゼントしてくれた。真心って、こういうことなんだよなあ。僕は、常日頃、デザイン以前に人間性が大切だと思っている。これから、人格形成をしっかりとしごいてやろうと思っていた矢先に、こんな小憎らしいことをされちゃあ、たまったもんじゃない。 先週末、Tのお父さんが上京してきたらしいので、僕はTに「お父さん、どんな会社か心配していたでしょう?」と聞くと、「おまえの選んだ道だから心配していない」と言われたらしい。「もし、私がヤンキーの彼氏を連れて来たらどうする?」って、聞いても「おまえの選んだ男なら心配しない」と言われたそうだ。その瞬間、僕は、『お父さんが許してもオレが許さんっ!』と、心の中で叫んだ!(ウソッ!ウソッ!)
>N.Kojimaさま
お金ではなく、豪華なものでもない価値って、 あることに改めて気付かされました。 人物の絵を描くと、描いた人、本人に似るように このような真心も、形にあらわれるのだと思います。 僕自身、こんなことをさらりとできりかどうか... 若い人から、学ぶことも多いです。 「今の若いもんは!」などと言っている場合では ないですね。
投稿者:hide★ :2008年5月 3日 09:31
心が形に現れると、それはやっぱり素敵ですね。 想うだけでは伝わらない。 桜の押し花に籠った物を感じ取られる HIDEさんの視線もさすがです。
投稿者:N.Kojima :2008年5月 3日 01:34
>toyoさま
お久しぶりです。 一人で仕事を続ける方が、すごいと思いますよ。 仲間がいると、時には衝突することもあるけれど、 助け合ったり、語り合ったり、笑いあったり、 楽しいものです。 楽しいことばかりではないけれど、 苦しみも分かち合ったり、励まし合ったり、 新人とか、ベテランとか、関係なく人間関係 を鍛えられます。 できないと言わずにやってみたらどうですか? 苦しみを超えた向こうに温もりが待っていますよ。
投稿者:hide★ :2008年4月28日 16:44
お久しぶり。 心温まる話ですね。 わたしはずっとひとりで仕事してますが、 人を雇うのはある意味、 その人の人生の一部をあずかっているということですものね。 お互いが成長できるのがほんとに理想です。
わたしにはそんなマネできないと思うから シノはエライ。
がんばって。
投稿者:toyo :2008年4月28日 15:42
>香明さま
リボンのコディネートがおしゃれですよね。 こんなにきれな形に封じ込めるのは、難しかったと思います。 心がほっこりすますね。 ほっこりという響きがとても合っています。 真心ということを学ばせてもらいました。
投稿者:hide★ :2008年4月25日 09:13