神々が住む山

地球岬をあとに、車で昭和新山を抜けて、 支笏湖方面へ向かうとホロホロ山が見えてきた。 ここは、白老の山々を司る神、ヌプリコルカムイが住むところ。


この神は、日高山脈に住む白熊の姿をした神。別名、レタルカムイ(白い神)とも言うらしい。この響きの良い山名のホロホロは、フクロウの鳴き声によるものと言われている。

この神を見ると途端に突風が吹くが、人間はその風に吹き飛ばされても決して、怪我をすることがないのだそうだ。また、この神は人間の女と恋愛をしたとも伝えられている。


国道453号線を北上していくと右手にこの山が見える。雲がかかって見えなかった山が、だんだんと晴れ渡り、山頂が姿をあらわした。僕は、ヌプリコルカムイを見たのだろうか?この神が、山頂の雲を吹き飛ばしてくれたに違いない。



車を止め、降りて、後ろを振り返ると、山の向こう側も雲が遠ざかっていく。僕を中心にモーゼの十戒のように雲がさーっと左右に分かれていった。山々に挟まれて、耳を澄ますと、気のせいかホロホロ〜、ホロホロ〜、と聞こえるような気がする。


東京では、今頃、通勤ラッシュで慌ただしいだろう。時を同じくして、こんなに静かで神聖な場所があるなんて。

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美しく、輝く、輪を求めて。

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