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神々が住む山

執筆者の写真: Hidetoshi ShinoharaHidetoshi Shinohara

地球岬をあとに、車で昭和新山を抜けて、 支笏湖方面へ向かうとホロホロ山が見えてきた。 ここは、白老の山々を司る神、ヌプリコルカムイが住むところ。


この神は、日高山脈に住む白熊の姿をした神。別名、レタルカムイ(白い神)とも言うらしい。この響きの良い山名のホロホロは、フクロウの鳴き声によるものと言われている。

この神を見ると途端に突風が吹くが、人間はその風に吹き飛ばされても決して、怪我をすることがないのだそうだ。また、この神は人間の女と恋愛をしたとも伝えられている。


国道453号線を北上していくと右手にこの山が見える。雲がかかって見えなかった山が、だんだんと晴れ渡り、山頂が姿をあらわした。僕は、ヌプリコルカムイを見たのだろうか?この神が、山頂の雲を吹き飛ばしてくれたに違いない。



車を止め、降りて、後ろを振り返ると、山の向こう側も雲が遠ざかっていく。僕を中心にモーゼの十戒のように雲がさーっと左右に分かれていった。山々に挟まれて、耳を澄ますと、気のせいかホロホロ〜、ホロホロ〜、と聞こえるような気がする。


東京では、今頃、通勤ラッシュで慌ただしいだろう。時を同じくして、こんなに静かで神聖な場所があるなんて。

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6 Comments


>N.Kojima様

すみません。 侵略ではなく、正確には開拓ですね。 朝鮮学校の問題は、僕たちの少年時代からいろいろありました。 アイヌの人達に対しても就職で 差別があったと社会問題になっていました。 エリート、高学歴という人達が作った社会的ルールが 弱者に対していたわりがないのが残念です。 同じアジアの民族で、この北海道の大空を見ていたら、 空には境界線なんかないではないかと思います。 競争社会がなくなれば良いとは言いませんが、 僕は、デザインで少しでも心地良さを感じてもらい、 多くの人の気分転換になればと願っています。

投稿者:hide★ :2006年12月29日 11:41

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Nov 21, 2019

開拓と侵略は違うように思います。 アメリカの西部とは違う。 アイヌの場合は、歴史に追われたのだと僕は 思っています。

同じ日本人にも、同和問題などもあります。 人間は区別したがりなんですよね。

現在はある意味共存しているように感じます。 アイヌと日本人。 沖縄の琉球王朝は、日本の楽園のイメージが上手く つたわり、暖かいので観光に向いていたので。 アイヌもそういう風にもっと伝播されるといいですね。

ただ、今、朝鮮学校の生徒や学校への嫌がらせが、 北朝鮮の問題とともに出ています。

アイヌに限らず、メディアが取り上げない事は沢山あるように 感じます。 これだけ、情報が溢れているのに。

過去もそうですが、これからが一番大事に思います。

投稿者:N.Kojima :2006年12月29日 11:40

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>さいとー様

学校教育ではほとんど、 アイヌ人への罪に触れませんでしたよね。 今もそうなんでしょうか?

投稿者:hide★ :2006年12月29日 11:23

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Nov 21, 2019

教科書や歴史には無いアイヌの人に対する日本人の罪。考えないようにしてますが、悲しい事実です。アイヌの事を考えると必ず思い出す人がいます。K.Nさん、その女性は彫りが深くアイヌ人と思われてました。いつもスカートではなくズボンでした。

投稿者:さいとー :2006年12月29日 11:22

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>N.Kojima様

そういう意味では、我々の祖先はアイヌ人と 戦争は起こしていないけど、 じわじわと侵蝕していったというのは 侵略者だったのかもしれません。

満月の夜は、交通事故が多発し、殺人が起きる可能性が高く、 科学的にも証明されていますよね。

昔の人が、オオカミ男の話を生み出したのも 分かる気がします。

僕は、こんな神秘的な話にわくわくします。

投稿者:hide★ :2006年12月29日 11:21

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美しく、輝く、輪を求めて。

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