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執筆者の写真Hidetoshi Shinohara

種蒔きが実るとき

20年以上前に会社勤めしていた時の仕事仲間が、自宅に咲いていたクリスマスローズを持って訪ねて来てくれた。種を採取し、花が咲くまで7年位かかったそうだ。彼女は、現在、世界の平和を願って写真家活動をしている。最初はなんだか、宗教的な感じもしないではなかったので、そのことを勇気を出して聞いてみたら、けっして改宗したのではなく、人種を超えて人々の笑顔を広めていきたいらしいとのこと。

お互いに世のため、人のために輝きを与えたいという気持ちが一致した。当社も広告デザイン会社から、社名を変えてから3年が経とうとしている。VIGLOWA=Vi(美)+glow(輝く)+(輪)/美しく、輝く、輪という意味にした理由は、広告業界、マスコミ業界の実態を知れば知る程、虚像に満ちていることに気づいたから。もちろん、イメージの創造は、虚像に決まっているけれど、それは夢と希望を与える虚像だと思っていたからこそ、この職業を選んだのだった。 現実は、華やかなタレントを使用した化粧品メーカーの商品には、人体に悪影響を及ぼすケミカルな物質を使用したり、おいしそうにシズル撮影された食品には、効率良く商品が長持ちするような防腐剤や化学物質が含まれている。これが、夢と希望を与えるものだったのかと思ったら、自分が戦争用のプロパガンダを制作しているような気がしてきた。かといって、ディズニーランドのような仕事ばかりを獲得できる保証もない。 そこで、3年前に美しく、輝く、輪という意味の社名に変更して種蒔きをしてきたけれど、それがやっと芽生え始めてきたところ。会社を拡大することに夢中になってきた時期もあったけれど、これからは自分が本当に何をするべきなのかを原点に立ち返り、共感できる外部の企業と輪になっていく道を選んだ。そのプロジェクト名は「素敵ライフ」の提案。会社設立から20年が経って、大きくしたり、小さくしたり、良い時も最悪の時も経験した。自分の理想に近づくために、あえて困難な道を選んだけれど、自分の人生は自分で切り開くしかない。

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美しく、輝く、輪を求めて。

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