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執筆者の写真Hidetoshi Shinohara

素描No.003

白い紙に鉛筆をシャカシャカ、カツカツ走らせる。


何もない画面と向い合った時、いつも不安になる。「描けるのだろうか?」と。完璧でなくてもいいから、ある程度は満足のいくものでいい。 今回は、北国で見つけたサイロの脇にあった納屋の中。子供の頃、札幌市内にもこんな納屋がいっぱいあった。友達の農家の家で学校帰りに牧草に隠れて遊んだ。搾りたての牛乳を飲ませてもらった。給食の牛乳瓶の牛乳に慣れていたので、正直、濃過ぎておいしいとは思わなかった。でも、あれが本物の牛乳だったのである。子供の頃、丸まったあの牧草の奥の方へよじ上った。体中、草だらけになった。 あの丸まった牧草のことをロールベールサイレージというらしい。大きなトラクターで草を刈り取り、トラクターの後ろに牽引するロールベーラーと呼ばれる牧草を丸くするマシンで丸めて吐き出す。これが、なんと1個350kgもあるというのだから驚きだ。子供の頃、こんなところによじ登って、見つかっていたらひどく怒られたに違いない。 無心で鉛筆を走らせていると、子供の頃の情景が頭に浮かんだ。あの納屋のあの辺に隠れたり、奥の方には牧場のおにいさんが仰向けになってタバコを吹かし、煙の環を作ってくれたことを思い出した。 そこは、隠れ家的でとても居心地が良かった。

閲覧数:32回

16 Comments


>akiさま

そうだ、憂歌団風でいこう! 内田貫太郎風のスライドギターを弾く。 また、バンドやりたいね。

投稿者:hide★ :2009年5月28日 10:09

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Nov 27, 2019

そっか~ 餅は、餅屋に任せる。 イメージは、憂歌団だったさ。 かまやつ風もイメージ出来るよ♪

投稿者:aki :2009年5月28日 00:37

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>fumiさま

こんばんは! ほめられると図に乗ってしまう、B型です。 半端じゃないです。 自分で「もしかして、天才?」なんて思ってしまいますから。 でも、どこかで躓くと、地の果てまで落ちてしまう。 面倒くさい、性格です。 どれだけ、周りの人達が迷惑か考えたら、ちょっと反省。

白くて大きなシーツという発想は面白いですね。 それ、やってみたいです。

投稿者:hide★ :2009年5月27日 23:57

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Nov 27, 2019

hideさん こんばんは☆

すごいです! あまりに美しくてびっくりしました…

こういう風景を見ると、 白くて大きなシーツをバサバサっと掛けて、 ベッドにして寝てみたい。 ハイジのように…

寝心地はこの際関係なく(笑 子供のころのささやかな夢です。

投稿者:fumi :2009年5月27日 23:08

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>akiさま

思わず、ギターで弾いてみたよ。 だったら、こっちのコード進行の方がいいね。

C→C7→F→Fm

C→G→C→C (一小節ずつ)

ミディアムテンポで。 60年代後半かまやつひろし風、のう天気な感じ。 あっき、ドラム頼む!

投稿者:hide★ :2009年5月27日 17:51

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美しく、輝く、輪を求めて。

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