太陽と風

リサーチ途中、Nとカフェ風海の家へと足を運んだ。


海の家もずいぶんと様変わりしたものだ。海の家といえば、畳部屋で卓袱台があり、汚いシャワールームをイメージしていたが、カフェ風でバーまでついている海の家を見つけた。

サーフボードが、看板になっており、夜はボサノバライブ演奏をやるらしい。二人とも暑さでふらふらになっていたので、窓際の席に座り冷たいドリンクを飲んだ。僕は、窓を大きく開け放ち、顔面いっぱいに風を浴びた。


目の前には、大きくてキラキラ輝く海が広がる。まぶしい太陽と爽やかな潮風が、心を解放してくれる。風ほど、実体がなくつかみどころのないものはない。そこには、現実社会を遠目で見ている自分がいる。


英語でblows with the windとは、風に吹かれる人、日和見主義者を意味する。窓越しに海辺で波に戯れる人々を傍観している自分がそこにいた。けっして、日和見主義者にはなりたいと思わないが、ここのキラキラ輝く太陽と風を浴びていると、不思議な魔力に取り憑かれた脱力感があるものだ。



しばらく、脱力感と風に身を任せていたが、『いけない、いけない』と、もう一人の僕が、自分の頬に往復ビンタで目覚めさせる。議論を避け、困難を避け、物事の形勢を伺うなんて人間には、なりたくないものだ。さあ、東京へ帰って、レポートを纏めよう!

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美しく、輝く、輪を求めて。

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