桜と雑草

地面に落ちた桜は、一体どこへいくのだろう?


心地良い陽射しの日曜日、外へ出た。桜がハラハラと舞い降りてきた。地面の隙間から生えている雑草に向かって、何かを語りかけているようだ。 桜:私は、桜。上からずっとあなたのことを見ていたの。スズメが、茎をツンツンつっついてくれたので、私は降りてくることができたのよ。どうしても聞きたいことがあって...なぜ、あなたは、そんな狭いところに生えているの? 雑草:僕はこの世に生まれた時、種から芽を出そうとしたら、天辺がコンクリートの塊だったんだ。もう、ダメだと思ったよ。だけど、諦めずにかすかな光を見つけて横へ横へと伸びてきたら、地上への隙間を見つけた。どんな逆境にも諦めてはいけない。必ず突破口があるものだよ。僕は、ここから上を見上げて、君のことを見ていた。いつか、あんな高いところへ行ってみたいと。 桜:逞しいのね。あっ! そこへ、酒屋の源さんが運転する軽トラックが走り抜けていき、桜はその風に飛ばされて、どこかへ行ってしまった。

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美しく、輝く、輪を求めて。

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