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執筆者の写真Hidetoshi Shinohara

赤い薔薇

僕の誕生日にスタッフがお祝いにプレゼントしてくれた薔薇をTがドライフラワーにしてくれた。


すごく、おしゃれだね。ここは、夜遅くまでみんなでデザイン会議をするミーティングルームの一角。「心地良さをカタチにするグラフィックデザイン」を理念にデザイン会議では、年齢、性別、立場を超えてボーダレスに自由に発言する環境を作ってきた。ただし、反対意見を言うときは、必ず代替案を出すことを前提にしてきた。 一番キャリアを積んできた僕だけれど、みんなに鍛えられたよ。うちは、なぜか女性スタッフが長くいてくれたので、それに慣れてしまった。会社設立当初は、絶対に男性スタッフを採用すると思っていた。言っちゃ悪いが、「女の子なんか気を使うし、言いたいことも言えず、なんで給料払っておれが顔色伺わなければならないんだよ!」ところが、気が付いてみれば、10数年、ほとんど女性スタッフ。口の悪い友人達は、ハーレムなどというけれど、女性スタッフの方が、僕にはない感性を持っていてとても刺激になった。 そのひとつにこんなしゃれたドライフラワーをさりげなく飾ってくれるセンスなど、僕にはなかったなあ。と感心している。 女性スタッフは、きめ細かくところに意識がいくし、ダメなことははっきりと「それはダメですよ」と言ってくれる。上に立つ者だって、時には脱線することだってあるものだ。それを正してくれる、野党の存在がうちのスタッフ達だ。さて、赤い薔薇を口に加えて、夜の街にでも繰り出そうか。そんなことしたら、野党に「また馬鹿なことを考えて、仕事してくださいね」と言われそう。それもまた、心地良い。

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美しく、輝く、輪を求めて。

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