アカウントプランナーのNと水着のリサーチのため、湘南へ行った。

僕にとっては、10数年振りの海であった。もう、海なんか行くとこともないと思っていた。海水浴客になじむために、僕は前日、慌てて買って来たビ−チサンダルを履き、水着に着替えた。Nに「なにもTシャツまで脱がなくても....」『あっ、そうだ。海水浴へ来たわけではないのだった....』

そのくらい、燦々と太陽が照り注ぐ海は、僕の心を解放してくれる。Nはリゾート風のファッションで、脇には取材用ノートを抱えている。僕は、水着姿に一眼レフカメラにコンパクトデジカメを持ち歩き、いかにも怪しい男女であった。しばらく、ウォーミングアップのため、砂浜を海岸へ向かって歩き、波打際へと足を運ぶ。

波打際まで行くと、波が押し寄せ、足下を海水で浸す。ビーチサンダルを履いているにも関わらず、海水で濡れてしまうことに罪悪感を感じて、飛び退ける。それでも、次から次へと押し寄せる小さな波。子供のように飛び跳ねては、また波打際へ近づいていく。満ちては引いていく波と波がぶつかり合い、小さな水飛沫をあげ、小競り合いが起きているようにも見える。

仕事でも、こんなことが起きるよなあ。『本音で語りましょう』と言われ、良かれと思って発言すると、ぎくしゃくしてくるということが....大人の世界は、対等などということはありえないのだ。それを勘違いすると、このさざ波のように必ず、小競り合いが起きてしまう。カーネギーの本に書いてあったっけ....『議論に勝つ事は、議論を避けること』

ゲリラリサーチを行う前に、波を見つめてそんなことを感じたのでした。
>香明さま
大人は、嫌ですね。 本音と建前のからくりは、一体どうなっているのでしょう? 大人になった、僕でさえもなじめません。 たとえば、ある人があるプロジェクトの企画書を持ってきて「どう思う?」と 聞かれたら、要注意です。 これは、自分がいかにすごい企画を立てたかと 褒めてほしい場合だったりしますからね。 この場合のテクニックは、最初に「いいじゃないですかーーー!すごいですね!」と いいつつ、さらに具体的にどこがすごいかを褒めて、最後に 「ここをこうすれば、もっと良くなるかも」とアドバイスします。 大人社会は、最初に7褒めて、3意見を言う、が基本です。
投稿者:hide★ :2007年9月 8日 11:43
まだ私が会社に入りたての頃、意見をしたら、ひどく怒られた事がありました。その時、社会人の建前と本音を学びました。なんだか、ひどくショックだった事を覚えてます。
それにしても、さざ波の写真は心が癒されますね~♪
投稿者:香明 :2007年9月 8日 09:58
>Reiさま
自分で書いておいてなんですが、 よく考えてみたら、果たして議論に勝つことが大事なのかと疑問に思いました。 取引先、お客さまに対しては、打ち負かしてはいけないのでしょうね。 本当に相手のことに愛を持って、真剣に考えていたら、 議論するべきなのではないかと思っています。 ビジネスは勝たなければならないかもしれないけれど、 愛は勝つ事が目的ではないのですよね。
だから、大人の世界では、本音で議論することが できなくなってしまうのでしょうね。 嫌われるだけですから。
投稿者:hide★ :2007年8月22日 00:06
『議論に勝つ事は、議論を避けること』 まさにそうだと思いつつ・・・納得が出来ない。 議論をしなければ、仕事を始めてもいないんじゃないか? そんな気持ちがふつふつと。 まだまだ子供なReiなのでした。 ただ、そんな子供さをいつまでも大切にしたいとも思いますが。
水着にカメラ・・・怪しいですよ。
投稿者:Rei :2007年8月21日 23:30