花火

出番を待っているスターのように楽屋で待機している花火。開演されると次から次へと地響きを轟かせて打ち上がる。ドラムのようにバスドラ、スネア、タムタムがリズムを刻む。たまにハイハットがパシッ、パシッと鳴ったりして。


変則的なリズムが、サプライズを生む。ぱっと散って、火の粉が落ちていく光の軌跡が美しい。僕はどちらかというと、派手な花火よりも色が整理されていてシンプルな花火が好き。シンプルモダンというやつかな?フォルムもド派手なやつよりこじんまりまん丸い感じがいい。

時には、夜空にシャンデリアがぶら下がっているように。このぐらい色が整理されている方が、大人っぽくて好きだなあ。ちょっと譲って、2色が交じり合うくらいがいい。


でも、多くの人は派手なエンターテイメント性が強い花火を好むのだろう。花火だって、本当はシンプルで大人な感じの方をやりたいのかもしれない。きっと、そうに違いない。なぜなら、音楽やデザインなどの多くのクリエティブの世界は、自分のやりたいことと売れるためにやらなければならないことは違うからだ。



あのエリック・クラプトンだって、アンプラグドの成功でやっと自分の好きな黒人ブルースをやらせてもらえるようになったというじゃないか? どの世界にも同じような悩みがあるのかもしれない。

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美しく、輝く、輪を求めて。

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