大雪山国立公園に然別湖(しかりべつこ)という湖がある。
北海道でもっとも標高の高い位置にある湖。この湖は3万年前ほどの噴火で川がせき止められてできた。湖の東側には唇山といわれ、湖面に映る影とその形からなんとも色っぽい形をしている。 日の出前から暗闇の中、三脚にカメラを固定して待機していた。湖の向こう岸から、朝日が登ってきた。上唇の形をした小さな山が、シルエットを映し出す。鏡のように澄んだ静かな湖面が表情の全貌を現してきた。上唇のシルエットが湖面にも映って、本当に唇のように見えてくる。なんとも神秘的な湖。鉄の斧でも放り投げてみたくなる。すると、湖の妖精が現れて「あなたの落とした斧はこれですか?」と言って、金の斧を差し出すんだよね。 この鏡のような湖は、自分の心を映し出しているのかもしれない。その時の心の状態が、見る人に様々な表情を見せるに違いない。人間関係にもミラーリングという法則がある。「あの人が嫌い」と思ったら、それが顔に出ていて相手にも伝わり、お互いが嫌いになってしまう。どんな人にだって、短所があるはずなのに、自分の短所はすっかり高い棚にあげて忘れてしまい、相手の短所だけが鼻につく。 ぶっきらぼうな顔をしていると誰もが近寄りがたくなり、本人が気付かないうちに次第に孤立して不幸になっていく。そのことに気がつかないと永遠それの繰り返し。不満は誰にだってあるけれど、お互い様なんだから相手の長所をもっと見るようにしよう。そして、自分から率先して笑顔で挨拶をしよう。きっと、幸せが訪れるよ。
そんなことを考えていると、目が慣れてきて、桟橋で女性がボートを引っ張っている姿に気がついた。そのシルエットがとても美しく「きれいですね!」と僕は声をかけた。
湖はみるみるうちに赤く染まった。
久々おじゃましました! 然別湖の写真は、ほんっとに!感動ものですね! 寒い中を震えながら待つシャッターチャンス。 美への追究心、感銘致します。 いいもの見せて頂き感謝、感謝の気持ちです。
>「あの人が嫌い」と思ったら、それが顔に出ていて相手にも伝わり、お互いが嫌いになってしまう。
この法則は、生涯つきまとうテーマかなって気もします。 私はお人好しで八方美人らしいので、誰とでも仲良く出来てるつもりでしたが、やはり知らず知らずの内に出てしまいますね。 やはり本心から好きと思える相手にだけ、そのかわりその人にはたっぷりと自分の気持ちを伝えたい。 そして、ちょっとは褒めてくれる人じゃなきゃ、無理してつき合わない。 そう決めたら楽になりました。
投稿者:uench :2009年11月23日 14:16
>ヨリさま
洞爺湖、阿寒湖は、有名だけど、然別湖はマイナーで 知る人ぞ知る湖みたいだね。
イギリスの田園風景もいいけど、 北海道もまだまだ知らないところがあるよね。 幻想的でいいでしょう。
投稿者:hide★ :2009年10月19日 11:53
>さいとーさま
西さんのこといじめていないよ。 似顔を描いてあげただけ。
その妄想、面白いね。
投稿者:hide★ :2009年10月19日 11:50
>akiさま
嫌いとまでいかなくても苦手と思っただけで、 顔に書いてあるよね。 女性には、顔で表現してもダメでしょう? 素直に言葉で語りかけなくてはね。
投稿者:hide★ :2009年10月19日 11:20
何とも言えないくらい幻想的な景色。 いろいろなことを考えさせられる写真だね。
こうも美しい写真を見せられると益々望郷の念に駆られるよ。 旭川に住んでいたときよく行った大雪山。 北海道最高!
投稿者:ヨリ :2009年10月17日 18:49