アンダルシアから、チェリーブロッサム

週末、打合わせの帰りに不忍池へ立ち寄った。 桜が満開なので、カメラを向けた。



みんなカメラを持って、桜日和を満喫しようとしているが、とにかく、風が強い。ファインダーを覗いて、息を止め、風が止む一瞬を捕えようとするが、花びらはブレる。焦る。桜がぴたっと止まらない。背後の視線が気になる。早く終わらせたい。


そのうち、桜の花びらが、ダンスを踊っているように見えてきた。ここは、タブラオと呼ばれる酒場。フラメンコダンサーのドレスが、宙を舞う。木々をよぎる風が、ざわざわと蠢き、カンテのように聴こえる。カスタネットの音が小刻みに聴こえ、サビーカスのギターが、哀愁を誘う。


ピントが合わないのは、まさにバッドチューニング。僕は、この瞬間まで、わざわざカメラを三脚に取り付けて、桜にピントを合わせなくてはいけないと思い込んでいた。心の中で、もう、普通の桜は見飽きたじゃないかと、つぶやく。僕が撮らなくたって、毎年同じような写真を誰かが撮影している。こんな花見があってもいい。気分は、アンダルシア。

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美しく、輝く、輪を求めて。

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