フィルターを通す

なぞのおじさん、ムッシュ所有の茶漉し。

いつの時代のものか判らないが、フランス製ヴィンテージ物らしい。

日本でいうと急須である。でも、これには注ぎ口がない。もしかしたら、このまま飲むのかもしれない。茶葉を入れて、お湯を注ぐ。茶葉が充分に開いたら、葉っぱが溜まったフィルターを取り出し、お茶を飲むのだろう。 いらなくなった、茶葉は捨てることになるのだが、仕事柄、コンセプトワークにとても似ているように思う。仕事に取りかかるとき、真っ暗闇のトンネルの中で、出口が見つからずにもがいている時がある。でも、諦めずに時間の許す限りこのフィルターを通していると、だんだんと見えてくる。 そもそも、コンセプトとは一体何なのか?コンセプトの意味が分かっている方とは共通の言語を持ち合わせて議論が発展していくが、そうではない方とはどうも会話が噛み合ない。コンセプトにもいろいろなプロセスや最終到達点があるが、シンプルに考えると、この茶漉しのようなものだと思う。 最初の多くの情報を、乾燥した茶葉に例えるとすると、お湯はその情報に命を吹き込むようなもの。最後にフィルターを通って、いらない茶葉を削ぎ落とし、残ったエキスがおいしいお茶となる。このおいしい部分がコンセプトなのではないだろうか?

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美しく、輝く、輪を求めて。

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