気持ちを整理するために公園を歩いた。 華やいだ花壇の片隅に、目にも留まらぬ小さな小さな花を見つけた。
その名をわすれな草と言う。花径が5mm位(写真は2倍率のマクロで撮影)の小さな小さな花。じっと見つめると、特に強い風が吹いているわけでもないのに「ここだよ」って、全身に力を込めて、ぷるぷるっと揺れて合図する。
小さくても「私を忘れないで」と言っているように見える、わすれな草は、ドイツにこんな言い伝えがある。
ある日、ドナウ川のほとりを歩いていた恋人達。青年が岸辺に小さな小さな可憐な花を見つけた。青年は、その花を摘んで、彼女へプレゼントしようとした時、過って川へ落ちてしまった。必死で、岸へ泳ぎつこうとしたが、残念なことに青年は激流に飲み込まれ、力尽きてしまった。その間際、青年は彼女に「どうか、僕のことを忘れないで」と言って、小さな花を放り投げたそうだ。
目にも留まらぬ小さな花だけど、一度見たら決して、忘れることができない、ロマンチックな花。
>inojiさま
メイプルソープは、美術手帳のインタビューで、 「花は男性性器と同じでエレガントだ」と言っていましたね。 だから、花を撮っても妖艶な感じがするのではないかと思います。 彼は、ゲイで狂気の世界と美の世界の両方を持っていましたね。 その紙一重な世界が、普通じゃない何かを感じさせるのかもしれません。
投稿者:hide★ :2007年5月 2日 23:18
>fumipanさま
その通り! 川に流されながら、「このカメラに入っている写真を 最後の遺作としてブログにアップしてーーー!無念!」と 言ってカメラを放り投げると思います。 よーく見ると地面に這いつくばらないと 見えないような小花がいっぱいですね。
投稿者:hide★ :2007年5月 2日 23:15
たしかにそうですね。 むかしロバート・メイプルソープの花の写真を観たとき、 かなりの衝撃を受けたのを思い出しました。 ただの普通の花を、強烈なまでに妖艶に焼き付けてしまう。 脳の美しいと感じるところを遥かに通り越して、 本能の奥の深いところにまで刺激されたような...。 メイプルソープには、ボクらとは全く違った見え方を してたんだろうなと思います。
投稿者:inoji :2007年5月 2日 13:53
春先は小花ラッシュ。 本当に這いつくばって撮るような感じで、 小さな子供があやしい者でも見るように遠巻きにしている時があります。 川に落ちたり、ぬかるみにはまったり、要注意ですよ。 hideさんは、きっと流されながらカメラを放り投げるんでしょうね!
投稿者:fumipan :2007年5月 2日 12:00
>uenchさま
肉眼で見たものをそのまま写真にできるといいですよね。 あと、頭に浮かんだアイデアやデザインを 頭のプロジェクターで、机の上の紙に描きだす装置もほしいです。
投稿者:hide★ :2007年5月 2日 01:26