鉄さびを観察するために山へ行った。
鉄は錆びていく程、味が出る。ピカピカのモノでなければいけない時もあれば、錆びやペンキの剥がれがとてもいい味をだすこともある。僕はどちらかというと、新しいモノ好きだった。でも、全部がピカピカだと落ち着かなくなってくる。
完璧なモノよりもどこか儚さや脆さを感じるモノの方が、愛おしくなってくるのかもしれない。
レディの鉄は言った。「なぜ、ピカピカでなくてはいけないの?」
ダンディな鉄は、それに応える。「それは、鉄のように逞しいモノは、未来を見て輝いていなければならないからだ」
レディは言った。「でも、使い古されて朽ちていくモノには、物語があるわ」
僕は、男なのだろうか?女なのだろうか?気持ちは男である。と、思う。「えーーー!自信ないのかよ、おまえ!」と言われそうだが、最近、正直言ってよくわからない。一般的な男性よりもきれいなモノに反応するらしく、よく「女性的ですね」と女性に言われる。う〜ん、武士の精神のはずなんだが。 大きくて逞しくて、権力の象徴みたいなモノより、きれいなモノ、儚いモノ、物語性を感じるモノに魅力を感じる。チューニングはちょっとずれているくらいの方が魅力的だ。
>マツオさま
こちらこそ、大変お世話になりました。 この被写体とレンズの距離は、わずか5センチ位です。 マクロレンズにさらに接写リングをつけて、 息を止めて撮りました。 たしかに顕微鏡写真のようです。 男性が内に秘めている、ですか〜。 新しい意見です。
投稿者:hide★ :2008年9月11日 22:49
ソノセツハお世話になりました!
錆! そう言われなければ、顕微鏡画像の細胞の様相。 次々と朽ちていくけれど、増殖している。 男性が、実は内に秘めて飼っている「女性」を感じます。
イブはアダムのあばら骨ですものね。
投稿者:マツオ :2008年9月11日 21:58
>fumixさま
こんばんは! 歳を取るという人がいますが、 歳は重ねるごとに深みを増していくと思います。 この錆やペンキの剥がれのように、 雨風に負けず、多くのことに傷つき、 逞しく生き延びてきた人には、人の痛みがわかる 優しさが備わっていると思います。 若い人のように、見た目はけっして美しくないけれど、 その醜くもある年老いた姿に物語があるのではないかと思います。
投稿者:hide★ :2008年9月 8日 02:13
こんばんは☆
若い頃、子供の頃は、ピカピカのものが好きだったように思います。
いまは時間を追うごとに、人もモノも物語のあるほうが美しいのだということに気づいたり、愛おしく思ったり、惹かれたり…
この鉄の表情と色。 着物の柄にしたいような、そんな色っぽさが好きです。
投稿者:fumix :2008年9月 8日 00:23
>Reiさま
そうです。僕の行動はやはり男性的なようです。 女性は、こんなとき山へは行かないですよね。 男とか女とか性別を超えて、当たり前だけど人間なんです。 もちろん、日常的な行動は、男らしさ、女らしさはあるけれど、 人間として、どう価値観を見いだすかという時代になってきましたね。 やっぱり、気持ち悪いですか....僕も悩みました。
投稿者:匿名 :2008年9月 7日 18:06