北国の湿原で美しい葉っぱを見つけた。これは、バイケイソウと言って、ユリ科の多年草で湿原に自生する。山菜のオオバボウシやギョウジャニンニクと似ているため、誤って食べて中毒にかかる事例があるそうだ。
そんなことよりもこの鮮やかで美しいグリーンと、美しい曲線。このカーブを自然の力で創り出したというところがすごい。
住宅メーカーの部長さんと設計士の方にお話を伺ったところ、自然物の中には直線がないという。とても興味深いお話だった。話は弾み、バルセロナにあるガウディのグエル公園、カサ・ミラという集合住宅の話題になった。急速に工業化が進んでいたバルセロナで、ガウディは同じセンスも持っていたグエル伯爵の下で自然と調和を目指した総合芸術を作ろうとした。日常の家具や建築物の多くは、直線でできている。これは、大量生産をするための工業化である。 やはり、生物が生きていく空間には曲線がもっとも心地良いと思う。虫かごに入った昆虫たちは、直線の空間で息苦しいのかもしれない。もっと、有機曲線を多用した、虫かごがあってもいい。デザインも調和ということを意識していかなければ、パソコン上でよくても調和しないということが出てくる。 僕のオフィスも曲線だらけにしたら、どうなるのだろう?効率化に慣れてしまった現代人には落ち着かないのかな?
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