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執筆者の写真Hidetoshi Shinohara

金沢21世紀美術館 Olafur Eliasson

先月、金沢21世紀美術館へ行った。僕は、現代アートについて特に詳しいという程でもないけれど、美術館の前に展示してあるカラー・アクティヴィティ・ハウスという作品に興味を持った。

以前、当社に訪れたある人が本棚にあるマーク・ロスコやイヴ・クラインの画集を見て「これらは、どう見ていいのかわからない」と言っていた。



僕は、これらの抽象絵画をどう見るかではなく、どう感じるかということだと思っている。頭で考えるのではなく体感すればいい。まさにこの体感するアートがここにあった。オラファー・エリアソンというコペンハーゲンの作家が表現しようとしていたのは、日々、当たり前に目にする風景を光の三原色の渦巻状の円柱に入ることによって、いつもと違ったカラフルな景色が見えてくることだった。作品の中心から様々な角度へ周囲を見渡すと、色が混ざり合って紫に見えたり、黄緑に見えたり、オレンジに見えたり、筒状の透明アクリルが重なり合って奥行きのあるカラーリングを楽しませてくれる。 もうひとつは、作品と言うよりも美術館にあるエレベーターだった。ホールから下を見下ろすと、透明の箱が上へ浮かび上がってくるように見えた。どうなっているのだろうと思って、階段で降りてみると何のことはない、エレベーターの箱をシャフトが押し上げているのだった。カラー・アクティヴィティ・ハウスを観たあとだったので、これもアートかと思った。いや、これもアートと言ってもいいのではないか?アートとは、日常的なことを非日常的な驚きに変えてくれることであると思う。



気難しく考えらさせられるアートよりも見る者を参加させてくれるアートだった。 Colour activity house(カラー・アクティヴィティ・ハウス)についてはこちら。 http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=30&d=10

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4 Comments


>yukiさま

いつもありがとうございます。 それにしても詩的なコメントです。 アーティストではなくてもアーティスト思考なのでしょうね。

投稿者:hide★ :2012年2月 7日 01:06

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Nov 27, 2019

以前からコメントをさせていただいてる、雪と申します。 HNの変更をお伝えしてなくて申し訳ありません。

アーティストではなくて.. そのように感じてくださって、恥ずかしいです。

投稿者:yuki :2012年2月 7日 00:16

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>yukiさま

SFのようなコメントありがとうございます。 このような視点でこの作品を見ることはなかったので、 とても新鮮でした。

もしかして、yukiさんはアーティスト?

投稿者:hide★ :2012年2月 6日 03:48

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Nov 27, 2019

三原色.. 透かして見える先は、 今までの歩んできた人生が見えそうです。

扉が開いたその場所は、四次元の世界? それとも過去の世界? いいえ、未来かも.. ワクワクで、ちょっとドキドキする空間ですね。

投稿者:yuki :2012年2月 6日 02:02

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美しく、輝く、輪を求めて。

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