群れない

満開の桜を見るのもいいが、幹にぽつんと咲いているのもいい。


僕は子供の頃から、その他大勢の中に入るのが苦手だった。無理して孤立していたということでもない。むしろ、無理してその他大勢の中にとけ込んで、積極的に社交的に振る舞っていた方かもしれない。でも、一番心地良い時は、気の合う少人数の仲間と空気のように漂っている時だ。 僕は、「あまり人付き合いが得意ではない」と言うと、多くの人は、「そんな風には見えない」と言うが、それは意図的にそう見えないようにしているのかもしれない。でも、三つ子の魂百までも、そう簡単に変われるものではない。 今でも、こうしてひっそりと咲いている少数派の桜を見つけると、自分のことのようにときめいてしまうのだ。よ〜く分かるよ、この気持ち。その他大勢の桜満開大宴会に参加できないのだよね。パーティへ行っても、壁に寄り添って、おとなしくしているタイプ。多くの人達とアンテナの周波数が違うから、どうしても話が合わないのではないかとびくびくしてしまう。それが、一度、波長が合うと心の奥底まで曝け出してしまう。 「もっと、大人になれよ」と、もう一人の自分が言う。

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美しく、輝く、輪を求めて。