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執筆者の写真Hidetoshi Shinohara

多面体

ラクーアにある光の多面体。 球に見えるけど、三角形の形をした面の集まり。面というより、本当は線の集まり。線というよりは、電球という点の集まり。ひとつだと電球でしかないけれど、これが線になり面になる。

人は、一人では生きていけない。一人の人間が他人と手を取り合い、助け合い、思いやることで、社会という多面体ができる。仕事においても遊びにおいても人との関わりを持つことで、何か別のエネルギーが生まれる。きっと、人間関係の摩擦で傷つくこともあるかもしれない。 社会と関わるということは、その摩擦と避けて通れないということなのかもしれない。ストレス社会と言うけれど、ストレスのない社会など存在するのであろうか?ストレスという言葉がなかったときは、人はそれをストレスと認識したのだろうか?何か、ストレスという言葉に振り回されていないだろうか? 僕は、子供の頃、部屋に引き蘢り、ひとりコツコツと絵を描いたり工作をしたりするのが好きだった。外で野球をしたり、サッカーをするのが苦手だった。今では、この仕事は他人と関わっていくことで喜びを感じる。 他人に否定されたり、あまり反応がなかったりする中で、もっといいものを作ろうという意識が生まれる。本当は、傷つきやすい僕はそんな否定的な意見など聞きたくないのかもしれない。でも、ある時、それを受け入れたとき、世界が広がった。「もっと、もっと、否定して!」というくらいに。そして、いつのまにかそれを否定とは思わなくなった。今では、それを違う視点と言う。 この多面体を見つめながら、そんなことを思った。

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美しく、輝く、輪を求めて。

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