今年も早いもので、もうクリスマス!
まさか、こんな時代になるなんて誰が予想していただろう。
今日くらいは、あまり深く考えず、楽しいことを考えていこう!
人生なんて、山あり谷あり。世界を見渡せば、日本は、なんて平穏なんだろう。
目を閉じると、遠い過去の記憶が思い出される。あれは、1960年代の中頃、僕は小学校低学年だったと思う。当時の住んでいた家は札幌にあり、外観は煉瓦造りで煙突があり北欧調の作りだった。リビングには、マントルピースがあり、クリスマスになると外の煙突からサンタさんが入ってくるのではないかと本気で思っていたほどだ。
あの頃の札幌は、今よりももっと雪が多く、窓の外はしんしんと雪が降っていた。北国の乾燥した雪は、手のひらに降り注いだ雪の結晶がはっきり見え、ひとつひとつ消えていく。そんな光景がリアルに目の前にあるものだから、トナカイがソリに乗ったサンタを連れてくる光景が頭に浮かぶくらいだ。
日中、母とクリスマスツリーの飾り付けをしているときは、木目の家具調ステレオのレコードプレーヤーにLPレコードを乗せ、レコード針を落とすと、「チリチリチリ」というアナログレコード特有のノイズとともにサイレントナイトが聞こえてくる。母は、その曲に合わせてピアノを弾いてくれた。
欲しいものを紙に書いて枕元に置いておくと、翌朝、ちゃんとプレゼントが置いてあった。あれには驚いた。
日本はどんどん発展していき、夢と希望に溢れていた。年々、家は大きくなり、家具はゴージャスになり、車は新しくなり、一億総中流社会が定着して、誰もが豊かな時代だった。
古き良き時代。
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