この曲は、レッチリの中で僕のお気に入りの曲だ。ジョン・フルシアンテのギターが物悲しくアルペジオで弾き始める。この曲を聴いたのは、日本がバブル経済真っ盛りでそろそろ弾け飛ぶときだった。あの騒がしいファンキーなレッチリが、こんな物悲しく悲壮感のある曲を発表しても浮かれていた日本人の多くの人には理解できなかっただろう。
初代ギタリストのヒレルが薬物で死んでしまい、親友を亡くしたアンソニーの悲痛な叫びとでもいうのであろうか?
ときどき、おれにはパートナーなんかいないんじゃないかと思う。 おれの一番の友は住んでいるこの街なんじゃないかと思う。 天使の街、こんなひとりぽっちのおれと一緒に泣いてくれる。
こんな出だしで始まる曲。どんなに華やかな成功者の裏にも、生みの苦しみがあるものである。なぜ、人はどん底のとき、橋の下に逃げ込みたくなるのか。この世で、誰からも見放されて誰も信じられなくなるからなのかもしれない。底辺のさらに末端である橋の下に潜り込み卑屈になる。僕は、そんなよわっちい人間を責めたりなんかしない。いつの間にか、僕自身もこのレインボーブリッジの下に潜り込んでいた。でも、僕には、この曲の内容と違ってたくさんのパートナーに救われている。 一緒に立ち上がればいい。そして、この橋のように求めている人と求められている人の架け橋になればいい。VIGLOWAは、そんな想いで立ち上げた。
>さいとーさま
まったく同感です。 時代は激変したのにいまだに同じことを繰り返すというのは 馬鹿げています。 広告業界は目に見えて必要とされていないのに、 それをひた隠しにしてきたつけが今頃現れています。
クリエイターや広告代理店が、賞を取ることに夢中になっているうちに 世の中から必要とされなくなってしまった。 当然です。 クライアントの費用を使って、売れるかどうかというより、 自分たちが賞を取ってメジャーになることに躍起になっていたのですから。
過去の実績は、大事かもしれないけれど、今まで何をやってきたかということより、 その経験を生かして、何ができるか?が問題ですね。 よく日本の時代は終わった、中国の時代だと聞きますが、 日本の時代が終わったのではなく、新たな時代が始まったのだと思います。
投稿者:hide★ :2011年8月 5日 12:40
VIGLOWAについて
企業の寿命は30年と言われてますが、それは創業者の年齢と一致するわけでしょう。35歳で独立した人も65歳になればパワーが一気に落ちる。後継者がいなければそれで終息。体力も気力も想像力も創業時とは変わってしまう。僕も今はもう「死ぬ気でがんばります」とは言えない。そんな事を考えると若いときに始めた事業は一度リセットするのも良いと思った。ZAPが無くなってしまったのは悲しいけれど、ZAPのままでいるとダメになる。広告/グラフィック/デザインをとりまく環境はすっかり変わってしまった。うちの会社も今年で29年。あと1年で寿命だ。創業時に取引のあった会社は上場企業を除いてほとんど無くなったり吸収されてしまった。ベンチャー/ハイテク/オートメーション、言葉も全部死語になってしまった。起業したのはアナログからデジタルへの移行時だったからうちも環境も大きく変わった。今期は過去を否定する事からはじめる。お互いがんばろう。
投稿者:さいとー :2011年8月 5日 11:32