砂漠でグラスに水が半分しかなかったら、あなたならどう考えるか?グラスに水が半分しかないから、もうダメだと思うか?グラスに水が、半分のあるのだから生き延びられる?
この考えを20年以上前から、ビジュアルにできないかと思い、いろいろなフォトグラファーに声をかけたり、自分で写真を撮ったりしてみた。何か、壁にぶつかると「まだ、グラスに半分も水があるじゃないか!」と自分を激励しながら。
当社のグランドコンセプトはDazzling Lifeをテーマにしているので、このグラスに入った水をDazzle(眩惑するほど、美しい。キラキラした輝き)で表現したかった。Dazzling Lifeは、数年前、アメリカ人の友人Adam Westonに僕の思いを語り、名付けてもらって、とても気に入っている。
自分でもこの一年、試行錯誤しながらビジュアル化してみたのだが、技術的な限界があり納得できるものができなかった。この夏、フォトグラファーの橋田宜恭さんとその話をしているうちに「やってみようか?」ということになり、当社のブランディングビジュアルとして正式にお願いした。
橋田さんには、なぜグラスに入った半分の水なのか?そして、それをDazzling Lifeとどう結びつけるのかと質問された。
人生、誰にでも陰と陽の部分があり、その都度、自分で道を切り開いていかなければならない。荒波に逆らって必死に抵抗して頑張っても、3歩進んで2歩下がるの繰り返し。悲しみもあり、喜びがあり、絶望の中に希望がある。そんな感覚をビジュアルにしたい、と伝えた。
この写真にたどり着くまで、橋田さんと本気で何度もぶつかり合った。ただ、僕は明るく爽やかなものに
あまり共感しない。人生には憂いがあり、それを乗り越えようとするから、人生はキラキラと輝いて見える。このビジュアルからは、絶望の中に希望を感じる。滴り落ちる、水滴が涙のように見える。でも、激しいマゼンタ色が情熱を奮い立たせてくれるのだ。
このプロセスをもっと知りたい方は、橋田さんのブログInspireをご覧ください。詳しくは、下記のロゴをクリック!
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