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輝きを求めて

今年は、コロナ禍で東京オリンピックも中止になり、世の中が暗いムードに包まれている。5月頃は、自粛自粛と自粛警察なる者までが現れ、ここ原宿などはゴーストタウンのようだった。今では、賑やかに人が溢れてきたけど、ピーク時ほどでもない。



SNSなどの投稿を読んでいると、「このコロナで暗い時代に~」と言っている人が多いけれど、僕はそんなに暗いなどと思わない。むしろ、こういう時代だからこそやるべきことがあるのではないだろうかと考えた。そもそも、飲み会などというものに出席して人脈作りだ、これも仕事のうちと思い週末に出かけて行ったのは、一体何だったんだろう。



そんなことで、本当の意味での人脈なんか広がるのだろうか?名刺の数だけ増えて、「今度一緒に何かやりましょうよ」と言われたことを真に受けて、こちらはコラボの企画を持ちかけるのだが、ほとんど最後までやり通したことはない。こちらは、真剣に向き合い、いろいろなことを企画して進行していくのだが、「いいね、いいね!」と褒められ、調子良く進めていき、後ろを振り返ると誰もいなくなっているのである。



登山に例えると、みんなを引き連れて激励し、頂上を目指して、あともう少しというところで、後ろを振り返ると誰もいないという状況だ。親しい友人にこの話をすると「お前は騙されやすい」「人が良すぎる」なんて言われるものだから、自分が悪いのだといつも反省するのだが、果たしてそうだろうか?


反省点としては、僕が真剣にやりすぎるから、みんな嫌になってしまうのある。でも、誰もやっていない未知の世界へ足を踏み入れようとしたら、真剣になるのではないだろうか?


そう思った時、一人でやるのもいいものだと思えてきた。この時期、人に会うことを自粛するというムードなので、僕にとってはとても都合がいい。気晴らしに原宿まで歩いてみた。夕方の時間帯、事務所から原宿へ向かうと西陽を直接浴びる。この昼間から夕方にかけての輝きが好きだ。いつもと変わらない原宿の風景。


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In search of a beautiful, glowing, ring.

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